先日、人工呼吸器を装着した子どもに血尿があり往診医に確認したところ、「乏尿に注意してあとは様子観察」という指示を受けた。尿測だけ行いあとは普段どおりに過ごしてもらったが、なぜ尿測が必要だったのか。。。血尿について調べてみた。
「血尿あり」
→予測される疾患:膀胱炎、原因不明、外傷性尿路損傷、尿路結石、IgA腎症、ネフローゼ症候群、悪性腫瘍、凝固系の異常。
原因の特定。
①いつから、どれくらい血尿があるのか。
→血尿が多い:緊急度、重症度が高い。貧血症状、ショック症状に注意。
②随伴症状の有無。
→バイタルサイン、乏尿、腰背部痛、発熱、悪心嘔吐、臭気
③凝結の有無。
→膀胱タンポナーゼ(尿閉が起こり水腎症へ移行する)のリスクがある。
④乏尿:尿閉の可能性。また、ナッツクラッカー症候群(腎静脈がはさまれて水腎症になっている)の可能性。
その日のケア内容としては、(緊急度、重症度が低い場合)
①血尿の経過観察。
尿測。
②随伴症状の経過観察。
③水分摂取を促し尿量を確保する。
④安静(血尿の再発を予防するため)
*乏尿:0.5ml/kg/時以下
*尿路結石:30−50代男性に多く、高カルシウム血症のためカルシウムの結晶が尿路にできる。疝痛(周期的に発作的に起こる内臓痛)がある。
つまり、血尿の量、尿量、全身状態に注意だ!!